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電子部品 選定支援サービスで、
部品ライフサイクルにおける様々なお困り事を解決
第3回 発振器・振動子

NTTデバイスクロステクノロジ株式会社

 

こんなお悩みありませんか?


  • 製品設計完了後に部品の供給難・ EOL(生産終息)が判明
  • 災害起因による急な生産停止で調達リスクが顕在化
  • 製品設計後のシステム評価で問題発生し、原因究明・対策が長期化、製品出荷に影響

NTTデバイスクロステクノロジは、長年のICT機器向け部品選定、評価業務で培った技術とノウハウでQCD向上に貢献しています。
今回は様々な品種の発振器・振動子の特徴、選定支援サービス、水晶発振器評価サービスの一例をご紹介します。

発振器・振動子のバッケージ画像

 

発振器・振動子の品種と特徴


発振器・振動子には様々な種類や特性があり、これらを考慮して選定する必要があります。

品種 振動子材料 種類 特徴 周波数範囲 周波数偏差
発振器 水晶発振器 水晶(SiO2) SPXO(固定水晶発振器) 一般的な発振器 1~200MHz ±50ppm~
TCXO(温度補償水晶発振器) 温度変化による周波数変動小 10~52MHz ±2ppm~
VCXO(電圧制御水晶発振器) 電圧制御により周波数可変 25~500MHz ±50ppm~
OCXO(恒温槽付水晶発振器) 超高精度、消費電流大 10~48MHz ±0.5ppm~
MEMS発振器 シリコン(Si) SPMO(固定MEMS発振器) 一般的なMEMS発振器 1~220MHz ±50ppm~
TCMO(温度補償MEMS発振器) 温度変化による周波数変動小 1~220MHz ±2ppm~
VCMO(電圧制御MEMS発振器) 電圧制御により周波数可変 1~725MHz ±50ppm~
OCMO(恒温槽付MEMS発振器) 超高精度、消費電流大 10~220MHz ±0.5ppm~
振動子 水晶振動子 水晶(SiO2) 水晶振動子(MHz) SoC用クロック 4~80MHz ±10ppm~
水晶振動子(kHz) 時計用、音叉型 32.768kHz ±20ppm~
セラミック振動子 チタン酸ジルコン酸鉛(PZT) 他 セラミック振動子 低精度だが低価格 4~20MHz ±5000ppm~

 

発振器・振動子の選定支援サービス


発振器・振動子の選定には、要求される周波数偏差が重要です。
周波数偏差で特に注意が必要な温度変動特性、経時変化に着目した選定を支援します。

NTTデバイスクロステクノロジが選ばれる理由

  1. 市場トレンドを勘案した旬な部品を選定、使いこなし手法も含めてご提案
  2. 製品使用条件に合致した部品評価で、量産前に特性・信頼性を見極め
詳細項目 説明
初期偏差 常温(Ta=+25℃)時の周波数偏差
電源電圧変動特性 電源電圧(例:3.3V±10%)変動時の周波数偏差
温度変動特性 動作温度範囲内(例:-40℃~+85℃)の周波数偏差
経時変化 時間の経過(例:1年)により変動する周波数偏差

 

周波数経時変化のグラフ

周波数経時変化

 

発振器・振動子の評価サービス


水晶発振器評価事例

■ 評価概要
 お客様の使用条件、判定基準に沿った特性評価を行います。

■ 実施例

周波数温度特性を確認します。

周波数温度特性のグラフ

周波数温度特性

要求される位相雑音を満足するか確認します。

位相雑音のグラフ

位相雑音

 

 

 

◆バックナンバー

電子部品 選定支援サービス
電子部品 選定支援サービス(第2回 コンデンサ)